阿寒・摩周国⽴公園 屈斜路カルデラ

環境省のページより引用

 屈斜路湖を中心とする屈斜路カルデラは、長径約26キロ、短径20キロの世界有数の巨大カルデラ地形。カルデラとは火山性の地形のことで、ポルトガル語でナベを意味します。この巨大なナベ型地形の中には、湖・川・森・火山・温泉と変化に富んだ自然がぎっしりとつまっています。リバフィー周辺フィールドの魅力と情報を、ガイドおすすめの関連リンクと合わせて紹介します。

屈斜路湖

和琴半島オヤコツ地獄。モクモクと吹き出す噴煙の側でカヤックを浮かべて。

 周囲57キロ、最大水深117メートル。太古から続く火山活動の影響で、和琴半島をはじめ湖畔のあちこちからから温泉が湧き出しています。冬、湖は氷に閉ざされますが、温泉で氷が張らない一部の湖面はオオハクチョウなどの渡り鳥の越冬地になっています。
屈斜路湖利用のルール&安全マニュアル

釧路川源流部

 屈斜路湖は釧路川の源です。カヌー愛好家の憧れの川。屈斜路湖から約7キロ下流の「びるわの瀬」上流付近までは、天然の河畔林と小さな湿原に囲まれ、激しく蛇行が続く自然河川が残されています。春から夏はウグイの大群、サクラマスなどが産卵のために遡上してきます。
釧路川保全と利用のカヌーガイドライン

摩周湖

 東側のカルデラ壁には、同じく火山活動で創られた摩周湖があります。周囲約20キロ、最大水深211メートル。流れ込む川も流れ出る川も無く、雨水と雪解け水、地下水で水位が保たれています。かつて透明度が世界一を記録したこともあり、環境保全のため湖岸への立ち入りが厳しく制限されています。
摩周岳・西別岳トレイルマップ
摩周湖第一展望台ライブカメラ

硫⻩⼭

 屈斜路カルデラの中心に位置する活火山。アイヌ語では「アトサヌプリ」(裸の山という意味)。周辺は強酸性の土壌のため特徴的な植生に覆われ、独特の景観をつくりだしています。現在でも活発に硫化水素を含んだ熱い蒸気を噴き出し、かつては硫黄の採掘がおこなわれていた歴史のある山です。
アトサヌプリ(硫黄山)トレッキングツアー

藻琴⼭

 屈斜路カルデラの最高峰が藻琴山です。標高1000mの山頂からはカルデラ風景を一望に出来ます。周囲に目を向ければ、斜里岳から知床半島、オホーツク海。さらに雄阿寒岳・雌阿寒岳・阿寒富士と広大なスケールの山並みを眼にすることができます。低山ですが、高山植物の花々から冬のバックカントリースキーまで様々に楽しむことができる山です。
藻琴山トレイルマップ